≪プレスリリース≫高齢者の運動能力・転倒リスクをスマートフォンアプリで評価
iPhone用アプリHacaroシリーズ 『iTUG』のリリースのお知らせ |
株式会社デジタル・スタンダードは、スマートフォンのみで歩行評価が行えるiPhone用アプリケーションHacaroシリーズ 『iTUG』をリリース致しました。 |
株式会社デジタル・スタンダード(本社:大阪市北区 代表取締役:片山源治郎)は、2017年1月に洛和会ヘルスケアシステム・洛和会音羽病院と洛和ヴィライリオスと共同研究を開始し、その成果を元に歩行評価が行えるiPhone用アプリケーションHacaroシリーズ 『iTUG』をリリース致しました。
iTUGのiとは、 Instrumented 、つまり、計器での測定を意味しています。
今回の共同研究では、デジタル・スタンダードが提供するiPhoneアプリ『SENIOR Quality(シニアクオリティー)』のTimed Up-and-Goテストを使って、高齢者の運動能力を解析しました。その結果、TUGの秒数のみでは運動能力の評価として不十分であり、TUGを行っている間の前後、上下、左右3方向への加速度(移動するために加えた力)が重要であることを発見しました。 TUGの秒数と3方向への加速度の両者を組み合わせた『iTUGスコア』を確立して、テスト終了時に、これらが自動算出されるアプリを新たに開発し、Hacaroシリーズ 『iTUG』として、新たにリリースしました。 本研究成果は2018年5月25日付で国際誌『Aging and Disease』のオンライン版に掲載されました。
Timed Up-and-Go テスト(TUG)は、1991年にPodsiadlo博士が考案した検査で、椅子に座った状態から、スタートの合図で起立し、 3mまっすぐに歩き、Uターンして、再び3m歩いて戻り、椅子に座るまでの時間(秒数)を計測します。 そこで、2017年1月から、洛和会ヘルスケアシステム・洛和会音羽病院に入院しリハビリテーションを行う患者と、洛和ヴィライリオスにリハビリに通う利用者の協力を得て、デジタル・スタンダードが提供するiPhoneアプリ『SENIOR Quality(シニアクオリティー)』のTUGを行いました。 iPhoneに内臓されているジャイロセンサーと加速度センサーで0.01秒毎の動作と加速度の変化を記録し、TUGの運動解析を行ったところ、前後、上下、左右の3方向への立体的な加速度の95%信頼楕円体体積が最も運動能力の評価に重要であることを発見しました。そこで、TUGの秒数と3方向への加速度の95%信頼楕円体体積の両者を組み合わせた『iTUGスコア』を新たに確立しました。 TUG終了時に、『iTUGスコア』に加えて、TUGの秒数と3方向への加速度の95%信頼楕円体体積が自動算出されるアプリを新たに開発し、 iPhone用アプリHacaroシリーズ 『iTUG』として、2018年4月14日に新たにリリースしました。今後、入院・入所時の転倒リスク評価として、介護サービスのリハビリ効果を観察するツールとしても、Hacaro iTUGによるiTUGスコアが有用と考えています。
■共同研究者及び開発スタッフ
■研究代表者(山田茂樹)からのコメント ■アプリ開発者(青柳 幸彦)からのコメント ■関連リンク |
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